11 歴史の町-2

6月の朝早い時間だった。何処からか読経の声が流れ落ち着いた気持ちになれた。
奥行きも相当深い、昔ながらの格子戸が朝日を受け桟が綺麗に光っている。
お店の屋号がなんともいえない情緒を漂わせ、板戸の古びた感じが格子戸に調和している。

永禄年間に開設されたこの町は造り酒屋や周辺の農村で栽培されていた綿や菜種などによって木綿問屋、
油屋などの商家が栄え今もそれらの家屋や土蔵が残っている。今は『歴史的町並み』として保存されている。

観光の皆さんの賑やかな笑い声が秋空に高く響いている、時計はもう11時をさしていた。
光の位置が変化している今日はこれまでにしよう。

水彩・8号